計装士とは？1級と2級の違いは？1級計装士合格者が徹底解説

私は1級計装士・2級計装士に合格し、転職の際、資格を武器に自分を売り込みました。
この資格はネットに情報が少なめなので、記事にしました。
この記事を読むことで計装士の概要と1級・2級の違いがわかります。

計装士とは、将来性、仕事内容、取得メリット、おすすめな人

計装士とは、計測制御機器の取付工事やそれにともなう配管・配線工事の設計や監督を行う専門家の能力を認定する資格です。
生産設備の機器構成・計器構成（P&ID）をもとにしてシステム構成図・配線系統図・配線平面図を作成する業務、計器校正等メンテナンス業務などを行います。
IT、電気、機械など幅広い知識が求められます。

昨今、IoT・AIの技術がもてはやされ、言葉の一人歩きがすごいですが、足元（前提）は現場の計測機器とアクチュエータ（バルブ等）です。

計装士の概要、将来性、どんな仕事をしているのか、資格取得のメリット、どんな人におすすめかをまとめました。

計装士の難易度と合格率

計装士の難易度、合格率、独学が可能かを以下の記事にまとめました。

計装士の受験資格、実務経験とは？

1級の受験資格は実務経験年数5年以上です。
2級の受験資格は実務経験年数2年以上です。
計装士を受けるには下記の実務経験が必要です。（誰でも受けられる資格ではないです。）

実務経験とは、建築物その他の工作物若しくは、その設備において計測・制御・監視設備工事またはデータ回線工事の設計・施工に従事することを言います。

計装士の受験資格をもっと知りたい方はこちら

計装士の勉強方法とテキスト

計装士の勉強方法とテキスト、独学が可能なのかをもっと知りたい方はこちら

計装士の過去問を入手する方法、学科・実地試験の内容を知る方法

計装士の過去問を入手する方法は限られており、基本的には日本計装工業会から入手するしか方法はありません。期間限定、または、有料になります。

過去問、どんな問題が出るのかについて、もっと知りたい方はこちら

計装士の維持講習は5年毎？

5年毎にある計装技術維持講習をもっと知りたい方はこちら

計装士1級と2級の主な違いは「経営事項審査加点対象」と「主任技術者認定」と「転職市場価値」の3点

私は1級計装士の受験資格がなかった時に2級計装士を受験・合格しました。
1級計装士の勉強・試験練習となり、1級の時は余裕な気持ちで受けることができました。

①経営事項審査

1級計装士のみ「経営事項審査加点対象」（１点）です。

働いている会社に貢献できます。

経営事項審査の詳細、計装士のメリットはこちら

②主任技術者

1級計装士は電気工事または管工事の実務を1 年以上経験することで、電気及び管工事の主任技術者として認定されます。

働いている会社に貢献できます。

主任技術者の詳細、計装士のメリットはこちら

③転職市場価値（1級計装士年収）

転職市場で、計装関係人材の求人には「1級計装士」が資格要件に多いです。
2級は1級と比べて、難易度がそれほど変わらず（やや簡単）、試験範囲は狭く、需要は少ないです。
ただ、1級計装士があれば、なんでも仕事ができるわけではなく、あくまでも教科書的知識の証明です。
計装屋さんを名乗るために必要な資格です。

1級計装士と2級計装士の受験資格の違い

1級計装士
計装工事の設計・施工の実務経験5年以上（2級有資格者は4年6ヶ月）の者で、指導監督的実務経験1年以上を含む者。
2級計装士
計装工事の設計・施工の実務経験2年以上の者。

1級計装士と2級計装士の合格率の違い

実務経験ありきの人向けの資格なので、実務経験さえあれば難易度は高くないです。逆に実務経験が無ければ難しいです。

近年の合格率は、1級学科：65.5％、1級実地：63.6％。2級学科：78.8％、2級実地：80.5％ほどになります

電工ナビ

計装士難易度と1級・2級難易度の違い

計装士難易度

1級・2級難易度の違い

科目・範囲について
1級計装士から積算部分を除いたのが、2級計装士です。範囲が狭いので、少し簡単な気がします。こちらのように合格率も2級のほうが高いです。
個々の問題について
1級計装士の個々の問題の難易度は、2級計装士と大差はないです。

1級計装士と2級計装士の試験科目・内容の違い

1級計装士と2級計装士の合格基準の違い

令和３年の実地試験の合格基準は1級計装士・2級計装士ともに200点中　正解率60%以上でした。
※甲（プラント計装）、乙（建築物ビル計装）共通。

1級計装士と2級計装士の試験日程の違い

こちらの表を参照ください。

公式サイト

1級計装士と2級計装士の受験料の違い

学科試験7,530円
実地試験17,820円
1・2級計装士の受験料は同じです。

計装士受験手引（公式より）

計装士は独学で合格可能

計装士は独学で合格可能です。（計装技術講習会は参加を推奨）
まず、資格の概要を知り、勉強時間を確保します。
次に、テキストを揃えましょう。
勉強方法は以下をセットで行います。

• テキストを読むことで知識のインプット学習
• 問題/過去問を解くアウトプット学習

難易度・合格率から1年（又は2年）で計装士は独学取得できます。

計装士の年収は？600万稼げる？

私が年収を600万以上稼げるようになったノウハウをまとめました。自己投資で資格取得することと転職が大事です。

計装士の転職におすすめのエージェントは？

計装士は技術職のため、需要が安定しています。年収UP、条件UPが転職で期待できます。エージェント4選、どんな業界で活躍できるのか、会社をやめれない時の対処方法など記事にまとめました。

エージェントの強みから、あなたにぴったりの転職エージェントが見つかります。

まとめ

受験資格があるならば1級計装士の受験をおすすめします。
1級計装士には「経営事項審査加点対象」（１点）、 主任技術者と認定 というメリットがあります。
1級の受験資格がない場合は、2級を1級の練習用として受けるのはありです。
2級を合格していないと1級計装士が受験できない、といったことはないです。
2級計装士を受験・合格するメリットは転職面等で薄く、1級の練習としての位置づけ程度です。

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参考にしたサイト
一般社団法人日本計装工業会 １級計装士について